おや、こんなところにゼニアオイが・・・
べドウィンキャンプの給水用のドラム缶の脇です。
蛇口から滴り落ちるわずかな水滴で青々と育つんですね。
しかもこの水は来客用なので、そんなにしょっちゅう使わないでしょう。
ベドウィンテントでお茶とナンのようなパンをいただきながら
お話を聞いた時のことです。
砂漠の中難民キャンプかな?と思っていたら、
ベドウィンの定住地でした。
キャンプには黒いグルカの婦人が歩く姿、ラクダもたまに見えます。
道路標識には「ラクダに注意!」と。
遊牧の砂漠の民も今は定住を強いられているそうです。
今のベドウィンの暮らしをキャンプの住人、サルマンさんが英語で話してくれました。
知的な話ぶりと、その容貌に感心して、思わずスケッチ。
まわりの方が「コピーを送ってあげなさい」と言うので、
住所をノートに書いてもらいました。
アメリカ人のご婦人は「彼はハリウッドでやれるわ!」と絶賛。
さて、質問コーナーでは
Q「教育は「どうしてるの?」
A「大学教育を受ける人もわずかだが増えてきている。(奨学金で?)
2年前には女性のお医者さんが誕生した」
Q「銀行に口座を持っていますか?」
A「昔は助け合いですんでいたから、お金はほとんど必要でなかった。
今は口座を持っている人も、いない人もある」
すると、ユーモラスで元気一杯のオーガナイザーの女性が
「皆さん、この敷物をめくってみて!壷に入れたお金が砂に埋めてあるわよ!」
一座はどっと笑って
「当節銀行のほうが心配だものなあ」
と、いずこの国も景気の不安は同じようでした。