このところの寒さでカラスウリが朱くなりました。
石ころだらけの道に見えますが、お蔵の壁が剥げ落ちた後の下地です。
板は太陽と雪に晒されてまるで紙のよう。
植物にカラスと名の付くものは結構ありますね。
カラスのエンドウ、カラスビシャク、等など。
イヌがつくものにはどこか「役に立たない」感じが伴うのに比べ
カラスの名がつくものには揶揄の意味がない..親しんでいたのかな?
と私は思うのですが。
そういう感じで思い出すのは「からすたろう」という絵本。
アメリカに移民した八島太郎の作で、アメリカで先に出版されました。
ある箇所を読むと必ず目がうるみます。
こんなに美しい話はありません、
村の学校の入学式の日、だれも見たことのない男の子がいました。
他の子とうちとけず、声も出さず
どの時間もただ教室に座っているだけでした。
けれど休むこともなく
毎日毎日通ってきました。
....
卒業間近の学芸会で、男の子が
「からすのなきごえ」をやってみせました。
さてどんなことが起きたでしょう?
...
図書館へいらっしゃることがあればついでに借りて読んでください。
「からすたろう」
八島太郎 ・ 文絵 偕成社
コルデコット賞を受賞しています。