昔の同僚が京都へくるとの事で、久し振りに会う約束をしました。
共に勤めていた出版社を私は早く辞めたかったけれど、
彼女は、会社の体質云々よりも、
出版への熱い思いを持ち続け、今も働いています。
今度の出版社は聞いたことがないな…と、検索してみたら、この本が。
彼女にメールしたら、とても喜んで今度持って行ってあげる、との事。
……が、昨日郵便受け入っていました。
すぐに開いてみました。
目次に「縁側ネコって何ですか?」
そう。何ですか?
これが縁側ネコの肖像。
凄いツラ構え。
ペットの猫とは全然違うのがわかります。
ほう〜。
と、立ったまま、ほとんど読んでしまいました。
今日が日曜日でよかった。
私は動物を飼ったことがなく、猫は好きで も嫌いでもありません。
本はほぼ全て積ん読派です。
最初は人気のネコ本ジャンルだと思ったのですが。
オチを先に言ってしまいますが、
生きる、ということ と、
自然界は人間だけの世界ではなく、作物から、虫、イノシシ、鹿まで
生き物達がどんな風に住み分けてきたか、
どこでこの住み分けが狂ってしまい、
人々が畑を荒らされて困る事になったのか、が
親猫のハハケルとその子孫たちの生態をじっくり観察した楽しい文章と、
たくさんの縁側ネコの写真の中にそのコタエが
浮かんでくるのです。
とてもいい本です。
さくら舎。