リヨンのぐるぐる歩きを終えて、せかせかとグルノーブル行きの列車に乗ったのは
通勤ラッシュの時間(といっても皆座れるほどの)でした。
昔首都圏の地獄の通勤ラッシュで鍛えたカンで、さて、座ろうとした時、
ひとつ向こうの座席にまさに座ろうとしているHの姿が!
まあ!ということで帰りもまた一緒におしゃべりしながら帰りました。
「エイゴの試験てどんなの?」と聞いたら、TOEICでした。
「だいじょうぶと思う」と満足そうな表情。
手にはZARAとギャラリーラファイエットの紙袋が。
「グルノーブルにもあるでしょう?」と聞いたら
「リヨンの方が品揃えがいい」と。やっぱり若い女の子です。
「明日美術館に行くなら私も行く」と、同行してくれました。
カルダーの大きな彫刻が目印。
10時に着いて、職員が鍵を開けてくれるのを待って入ったのですが、
出てきたら5時間近くたっていました。
ルネッサンスの少し前の時代から、バロック、ロマン派、近代、現代まで
これでもか、これでもか、というほどの展示量。
でも、明るいモダンな展示室なので、あまり圧迫感がありません。
何より、日本では見られないフランス美術の裾野がよく見られて
面白くひとつひとつ見ていくうちに時間がたってしまったわけです。
Hはふつうの人より美術に関心があるようなので
不思議に思ったら、お母さんによく連れて行かれたそう。
好きなシャガールと一緒に。
グルノーブル美術館はフランスではルーブルに次いで広範囲の収蔵の多い美術館だそうです。
フランス絵画を見るなら絶対オススメです。