興福寺
チケットをいただいたので、即、次の日に正倉院展へ出かけました。
混雑に恐れをなしていたので、何十年ぶりかです。
行ってみれば、博物館は新しくなっており、鑑賞方法も見やすく工夫されていたので、
長蛇の列でも満足して鑑賞できました。
琵琶、螺鈿の鏡、蔓を編んだ籠、面、たくさんの文書 etc, etc.
どれを見ても、技術の高さ、美しさの極みと、保存状態の良さに息をのみました。
お隣の興福寺では、阿修羅像が戻り、お堂に他の像たちと
昔のように並べてある、という、話題の催しが。
来たからにはしょうがない・・・と私も長蛇の列に加わります。
仮金堂に入ると、フッとほの暗く、阿弥陀様を取り巻く群像の中にいる阿修羅は居るべきところに居る感じ。
十大弟子、八部衆が揃って見られ、どの像もしみじみ美しい。
前の宝物館に無造作に展示されているときには、古びてかさかさの印象もあったのに?
照明がすごく進歩しているのでした!
(電気のない時代には上からの照明や、たくさんの小さい照明などあり得ませんでしたからね)
阿弥陀様の光り輝く金箔を背景にして、中央に立っている阿修羅はますます美しく
須弥壇上に等身大の像がずらっと並んでいる感じは何かに似ている・・・
昨日見た映画の舞台でした・・・
ダンサーもドラマーもボーカリストも皆が一心にスターを守り立てている。
須弥壇とはもともとそういうもので、たくさんの仏様や観音様、弟子などを集めて
信仰のために、力を結集したものですからね。
人気はあればあるほどいいな・・と思いながら帰ってきました。